引用元:第一プラスチック株式会社
真空成形・圧空成形は、プラスチック製品の外装部品やトレー、カバー類など、さまざまな分野で活用されている成形工法です。一見すると似た工法に見えるものの、仕上がりの品質やコスト、対応できる形状には違いがあり、発注先によって提案内容や対応範囲も大きく異なります。
そのため、「どの加工業者に依頼すべきか」「自社の製品にはどの工法が適しているのか」で悩むケースは少なくありません。
こちらでは、真空成形・圧空成形に対応する加工業者5社を比較し、それぞれの特長や強みを整理しています。あわせて、発注前に知っておきたい注意点についても解説していますので、加工業者選びで失敗しないための参考情報として、ぜひ活用してください。
第一プラスチック株式会社

第一プラスチック株式会社は、大阪府八尾市に拠点を置くプラスチック成形専門の加工業者です。
1974年の設立以来、「あらゆる素材をあらゆる形に」という理念のもと、真空成形や圧空成形といった成形技術に、加飾や複合化などの多様な技術を組み合わせることで、顧客の幅広いニーズに応えてきました。
自動車、医療機器、電子機器、光学機器など多岐にわたる分野に向けて、高付加価値な成形製品を提供している点も、同社の大きな特長です。
プラスチック成型のスペシャリスト

第一プラスチック株式会社の特長は、真空成形・圧空成形・フィルムインサート成形など、複数の成形方法を用途や製品特性に応じて使い分けられる点にあります。
例えば、サイズが大きく外観品質が重視される製品には真空成形が適しています。一方で、立体形状の再現性や細部の表現力が求められる部品には圧空成形が有効です。
このように、製品ごとの要求特性を踏まえ、柔軟に成形方法を選択・提案できることが、同社の大きな強みとなっています。
さらに、最大で縦1600mm×横2500mmクラスの大型成形に対応できる点も特筆すべきポイントです。
こうした対応力は、長年にわたって蓄積されてきた成形ノウハウに支えられています。
技術の複合化で高品質な製品を提供
第一プラスチック株式会社の製品づくりは、成形に加えて加飾や印刷工程を組み合わせている点が特長です。
代表的な例が、自動車向けシフトパネル用のヘアライン仕上げ成形品です。高級感のある外観と後工程削減の両立を実現しています。
また、ABS基材とPETフィルムを組み合わせた家電向け表示パネルでは、意匠性と機能性の両立が評価されています。
成形と加飾を一体で設計する発想が、同社の品質を支えています。
「成形」「金型」「加工」まで一貫生産

第一プラスチック株式会社は、金型の設計・製作から成形、加工、印刷、検査、出荷までを社内で完結できる一貫生産体制を構築しています。この体制により、工程ごとに外注先を挟む必要がなく、情報伝達のロスや調整に要する時間を最小限に抑えられる点が大きな特長です。
特に大きなメリットとして挙げられるのが、製品づくりにかかるトータルコストを抑えられる点です。工程間の移動や外注管理に伴うコストが発生しにくく、設計変更や仕様修正が生じた場合でも社内で迅速に対応できるため、手戻りによる余分なコストを抑制できます。
| 会社名 | 第一プラスチック株式会社 |
| 所在地 | 〒581-0043 大阪府八尾市空港1-133 |
| 電話番号 | 072-949-6686 |
| 公式サイトURL | https://www.daiichiplastic.co.jp/ |
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株式会社荒木製作所

株式会社荒木製作所は、大阪府枚方市に本拠を置くプラスチック成形加工業者です。1933年の創業以来、圧空成形・真空成形を中心とした熱成形技術を強みに、医療機器や分析・計測機器、産業機械向けなど、多様な分野の外装カバーや精密部品を手がけてきました。
多品種少量生産にも対応できる柔軟な体制と、設計から加工までを一貫して支援する技術力を武器に、顧客のニーズを形にするものづくりを行っています。
多品種少量生産でニーズに対応 顧客満足の追求

株式会社荒木製作所の大きな強みとして挙げられるのが、多品種少量生産への対応力です。圧空成形や真空成形は、射出成形と比べて金型構造を比較的シンプルにできるため、初期投資を抑えやすく、仕様変更にも柔軟に対応できます。こうした特性を活かし、少量ロットや試作段階の案件についても、現実的な形で対応しています。
医療機器や分析・計測機器の分野では、製品ライフサイクルが短く、仕様変更が頻繁に発生するケースも少なくありません。そのような環境において、多品種少量生産に対応できる体制は大きな価値を持ちます。荒木製作所は、数量への対応力だけでなく、「変化への対応力」という点においても、多品種少量生産に強みを持つ企業だと言えるでしょう。
さらに、用途や使用環境、組み付け条件などを丁寧にヒアリングしたうえで、形状や材質、成形方法についても踏み込んだ提案を行っています。こうした取り組みの積み重ねが、高い顧客満足度につながっている点は見逃せません。
デザイン・設計から参入

株式会社荒木製作所は、成形加工にとどまらず、医療機器や分析機器などのデザイン・設計段階から装置開発に参画し、開発作業を支援しています。外装デザインと内部構造、成形性、量産性を同時に成立させる必要がある分野において、同社の知見は開発初期から重要な役割を果たします。
メーカーの設計者とデザイナーの間に荒木製作所が入ることで、技術的な観点からの調整が進みやすくなる点も特長です。その結果、意思決定がスムーズになり、開発期間の短縮につながる点も大きなメリットです。
また、初期段階から製造を見据えた設計が可能となるため、不要なコスト増加を回避しやすくなります。結果として、品質を安定させながら開発全体を円滑に進められる体制が構築されています。
アフターサポートにも注力
株式会社荒木製作所は、製品納品後のアフターサポートにも力を入れています。自社で生産した製品については、一つひとつにシリアルナンバーを付与し、製造番号、注文数、材質表示などの情報を管理しています。
この管理体制により、不良発生時でも該当製品を迅速に特定でき、原因究明から対応までをスピーディに進めることが可能です。また、含有化学物質の特定や履歴管理にも有効であり、医療・分析分野で求められる高いトレーサビリティを支えています。
製品を「つくって終わり」にせず、その後の運用やトラブル対応まで含めて責任を持つ姿勢が、長期的な信頼関係の構築につながっている点も、同社の重要な強みだと言えます。
| 会社名 | 株式会社荒木製作所 |
| 所在地 | 〒573-1132 大阪府枚方市招提田近2-2-3 |
| 電話番号 | 072-867-1721 |
| 公式サイトURL | http://www.araki-mfg.com/ |
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植木プラスチック株式会社

植木プラスチック株式会社は、群馬県太田市を本拠とする、真空成形・圧空成形などの熱成形技術を基盤としたプラスチック加工業者です。1974年(昭和49年)に法人として設立されて以来、0.3mmから10mm程度までの樹脂板成形を中心に、小物部品から大型製品まで幅広いサイズの成形品を手掛けてきました。
全国各地の多業種に対応する生産体制を構築しており、航空機、自動車、建設機械、医療機器など、さまざまな分野での実績を積み重ねています。
型製作から仕上まで社内一貫生産

植木プラスチック株式会社の大きな特長は、金型の製作から成形、二次加工、仕上げまでを社内で一貫対応できる生産体制にあります。金型を内製することで、開発初期から成形性や構造面を考慮した設計が可能となり、外部委託によるタイムロスや調整負担を軽減できます。
真空成形機・圧空成形機に加え、NC加工機やレーザー加工機などの設備を完備しており、試作から量産、組立・仕上げまでをスムーズにつなげられる点も強みです。
また、型設計を含む工程全体を社内で管理できることで、外注リスクを抑えながらコスト最適化を図れる点も評価されています。
小物から大型、薄物から厚物まで幅広く対応

植木プラスチック株式会社は、薄物から厚物、小型から大型まで対応できる技術力を有しています。真空成形機・圧空成形機が合計18台稼働しているほか、国内最大級クラスの大型成形機も保有しています。
0.3mmの薄板から10mm前後の厚物まで対応でき、搬送用トレー、外装カバー、透明カバー、建設資材用部品など、多様な製品実績があります。
また、パソコン機器、ゲーム機器、医療機器、マルチメディア関連部品など、小型製品分野の実績も豊富です。
24時間稼働で短納期にも対応
植木プラスチック株式会社は、24時間体制で成形加工を行っており、短納期案件への対応力も大きな特長です。試作から量産までを止めることなく継続できる生産体制により、タイトなスケジュールにも柔軟に対応しています。
こうした体制により、開発スケジュールや受注リズムに合わせた生産計画が可能となっています。納期遵守が重視される分野において、要望に確実に応えられる体制を整えている点は、大きな強みです。
さらに、工程全体を自社で管理することで品質のばらつきを抑え、不良や再加工のリスクを低減できる点も、コスト削減につながる要素となっています。
| 会社名 | 植木プラスチック株式会社 |
| 所在地 | 〒373-0847 群馬県 太田市西新町8-7 |
| 電話番号 | 0276-31-3116 |
| 公式サイトURL | https://www.uepura.com/ |
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株式会社柏木モールド

株式会社柏木モールドは、奈良県香芝市を拠点に、真空成形・圧空成形・プレス成形などのプラスチック熱成形を手がける加工業者です。1968年の創業以来、包装資材や搬送用トレー、医療・精密分野向けの成形品など、用途や分野に応じた製品づくりを行ってきました。
社名には「創造と素材を形にする」という思いが込められており、その姿勢は成形加工にとどまらず、企画・提案まで踏み込む取り組みにも表れています。素材特性や使用環境を踏まえた対応力を強みに、多様なニーズに応える柔軟なものづくりを続けています。
精度の高い金型と成形

株式会社柏木モールドは、真空成形および圧空成形を中心に、高い金型精度と成形技術を備えたメーカーとして評価されています。真空成形では、薄物シートから厚物までの熱可塑性樹脂を幅広く取り扱い、形状や用途に応じて適切な成形方法を選択しながら、寸法精度や形状再現性に配慮した部品・包装材を製作しています。
搬送用トレーや精密部品トレーでは、ワークの保持性や荷姿を考慮した設計を行い、成形後の加工や組立まで含めた対応により、精度の高い製品提供につなげています。
また、プレス成形や不織布成形にも対応しており、素材特性と製品要求を踏まえた最適なプロセスの組み合わせを提案できる点も強みです。
こうした総合的な技術力により、医療、電子、食品、精密機器分野など、多様な用途に向けた成形品を提供しています。
製造環境の気中清浄度管理を徹底

株式会社柏木モールドでは、製造環境の清浄度管理にも注力しています。微細な異物や汚れが品質に影響を及ぼしやすい製品領域、特に医療・医薬包材や精密機器用トレーにおいては、成形工程だけでなく、製造現場全体の環境管理が重要です。
そのため、同社では、パーティクル管理設備の導入や清浄環境の整備を進め、製造環境条件の管理を徹底しています。こうした環境下での製造により、品質の安定化や工程内不良の低減を図り、高い品質要求にも対応しています。
ニーズに応える企画・提案
株式会社柏木モールドは、成形加工だけでなく、企画・提案力にも力を入れている企業です。包装資材の設計提案や成形方法の選定、用途に応じた素材選定など、加工にとどまらない支援を行っています。
近年では、この企画・設計力を活かし、成形技術を応用した製品開発にも取り組んでいます。例えば、自社技術を活用した立体3Dデザイン不織布キッズマスクを開発しました。
同製品は、息がしやすい空間を確保する立体エンボス加工と、子ども向けの動物モチーフデザインを組み合わせたもので、JIS規格に準拠した粒子捕集性能を備えていることが確認されています。
不織布加工や立体成形の技術を活かし、デザイン性と機能性を両立させた製品として注目を集めています。
| 会社名 | 株式会社柏木モールド |
| 所在地 | 〒639-0235 奈良県香芝市良福寺106-1 |
| 電話番号 | 0745-79-5221 |
| URL | https://www.ksmold.co.jp/ |
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株式会社中央プラスチック

株式会社中央プラスチックは、愛知県小牧市に本社を置くプラスチック製品の加工業者です。創業以来、真空成形を中心とした熱成形技術を核に、設計から成形、加工、表面処理に至るまで一貫して対応できる体制を築いてきました。
多様な樹脂素材や形状要求に応える技術力を背景に、自動車、建築、医療、ロボット、航空分野など、幅広い業界への納入実績を有しています。真空成形技術を軸としながら、試作や小ロット生産、設計支援まで柔軟に対応できる点が同社の大きな特長です。
設計から表面処理まで一貫生産
株式会社中央プラスチックは、製品の設計段階から最終的な表面処理に至るまで、社内で完結できる一貫生産体制を構築しています。この体制を支えているのは、長年にわたり蓄積してきた成形技術と現場ノウハウです。真空成形を中心とした加工技術に加え、材料選定や形状設計の段階から製品化を見据えた提案ができる点に、同社ならではの強みがあります。
各工程を自社で把握しているため、品質や仕上がりに関する判断を現場レベルで行える点も特長です。用途や要求仕様に応じて最適な加工条件を導き出すことが可能であり、一貫生産体制は単なる工程集約ではなく、同社の技術力と対応力を具現化した体制と言えます。
試作や小ロット生産にも柔軟に対応

試作や小ロット生産への柔軟な対応力も、中央プラスチックの大きな特長です。真空成形は射出成形と比べて金型構造が比較的シンプルで、初期投資を抑えやすい工法として知られています。同社はこの特性を活かし、量産前の検証用部品や少量案件にも無理のない形で対応してきました。
設計から加工までを社内で完結できるため、試作段階で得られた気づきや修正点を次工程に迅速に反映できる点も利点です。こうした取り組みの積み重ねが、開発スピードの向上や手戻り削減につながっています。変化の多い製品開発の現場において、安定した支援が可能な存在である理由は、こうした対応力にあります。
高い技術力で顧客の課題を解決

株式会社中央プラスチックは、仕様どおりに成形するだけでなく、課題解決を目的とした技術提案力にも強みを持っています。樹脂素材や真空成形技術に精通したスタッフが、製品の用途や使用環境、コスト要件を踏まえ、材料選定や成形プロセスを検討し、品質向上やコスト低減につながる提案を行っています。
具体的には、材料変更による耐久性向上や、射出成形から真空成形への工法転換による初期コストの抑制などが挙げられます。また、図面が用意されていない段階での相談や、ポンチ絵(手書きの簡易図)をもとにした相談にも対応しており、設計初期から材料選定、形状検討、成形方法の提案まで行っています。
こうした課題解決型のアプローチは、同社の技術力と柔軟な対応力を示す要素となっています。
| 会社名 | 株式会社中央プラスチック |
| 所在地 | 〒485-0084 愛知県小牧市大字入鹿出新田字新道878-1 |
| 電話番号 | 0568-73-6481 |
| URL | https://chuuopla.com/ |
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真空成形・圧空成形の発注前に知っておきたいポイント

真空成形と圧空成形はいずれも熱可塑性樹脂を成形する工法であり、真空成形で製作できる形状の多くは圧空成形でも対応可能です。そのため、発注前の段階で「どちらを選ぶべきか」で迷うケースは少なくありません。ここでは、用途や目的に応じて判断しやすくなるよう、それぞれの成形方法が適している代表的なケースを整理します。
真空成形が適しているケース

真空成形は、比較的シンプルな形状の製品を製作する場合に適しています。金型構造が簡易であるため、初期費用を低く抑えやすい工法です。特に、試作や小ロット生産では設計変更や仕様調整が発生しやすく、大きなコスト負担が生じにくい点が評価されています。
また、成形可能なサイズの自由度が高く、大型製品にも対応しやすいことから、全体を覆う形状や緩やかな曲面を持つ製品に向いています。量産前の検証段階や、製品仕様が固まりきっていないフェーズでも扱いやすく、開発スピードを優先したい案件に適した工法といえるでしょう。
このような特性から、産業機械の外装カバー、設備用保護カバー、大型筐体パネル、ディスプレイトレイ、各種看板などで多く採用されています。
圧空成形が適しているケース

圧空成形は、真空成形に加えて圧縮空気を用いることで、より高い成形圧をかけられる点が特長です。そのため、デザイン性の高い製品や、細かなディテールを重視する製品に適しています。リブや段差、凹凸の多い形状でも材料が型に密着しやすく、エッジを立たせたい場合や意匠性を重視した外観部品では、仕上がりの差が明確に表れます。
さらに、肉厚のばらつきを抑えやすく、製品全体の均一性を確保しやすい点もメリットです。外観品質だけでなく、組付け精度や後工程での安定性が求められる製品では、圧空成形が選ばれるケースが多くなります。初期コストは真空成形より高くなる傾向がありますが、品質要求が明確で完成度を重視する製品では、合理的な選択と言えるでしょう。
こうした特性から、医療機器の外装部品、電子機器・精密機器の化粧カバー、高級時計のディスプレイケース、操作パネル周辺の意匠部品などに用いられています。
まとめ

今回は真空成形・圧空成形の加工業者5選と発注前に知っておきたい注意点を解説しました。
真空成形・圧空成形は、いずれも熱可塑性樹脂を用いた成形工法ですが、製品の形状や求められる外観品質、生産数量によって適した工法や業者は異なります。
今回紹介した加工業者はいずれも、真空成形・圧空成形を軸にしながら、一貫生産体制、多品種少量生産への対応力、設計・提案力、品質管理体制といった点で強みを持っています。
発注先を選定する際は、単に対応可能な工法だけでなく、試作対応の可否、設計段階からの関与範囲、品質要求への対応力、納期やコストバランスまで含めて比較検討することが重要です。
製品の目的や開発フェーズに合った業者を選ぶことで、品質・コスト・スピードの最適化につながり、結果として満足度の高い製品づくりを実現しやすくなります。
真空成形・圧空成形の加工業者をお探しでしたら、本記事を参考になさってください。
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